2010年12月19日日曜日

19,12,2010




前回の更新から約2ヶ月、前回と前々回の間も約2ヶ月。ブログ更新の頻度が減ったのは、インターネットが不安定でbloggerにログインするのが難しいこと、四六時中子供たちが部屋にやってくるので、集中して文章を書くのが難しいこと、学校の同僚たちに自分の存在を認めてもらうのが思っていた以上に難しく、コミュニケーションのための試行錯誤を繰り返していたことなどが主な原因。9月に新学期が始まってからこれまでの約3ヶ月、更にカマウの今いる学校に住み始めてからは7ヶ月あまり経過しているけれど、自分の中ではもう1年間は確実に経ったんじゃないかというような感覚。


けっしてめまぐるしく時が流れているという訳ではなく、いたってのんびりと日々はすぎていくのですが。


しばらくこれまでの作品制作の流れにそったようなことからは距離を置いていますが、絵は描いています。
横で描いている子供たちの世界観の広がっていき方と、柔軟性、吸収力に圧倒される日々です。



厳しかった先生方との人間関係は確実に変化をみせています。新学期が始まって2ヶ月後に提出したベトナム語の報告書と、子供たち全員の作品についての私感を述べたリストが効いた模様。新学期が始まって、子供たちとの手話がメインになり、べトナム語で話しをする機会が減ったため、先生方との会話がとても難しかった。でも、読み書きのスキルでなんとかコミュニケーションを図ってみて、これが良かったのだろうと思います。今月末にも11月、12月の報告書を出してみよう。


そうそう、ときどき刺繍もしています。


美術室に、子供たちの作品を展示するための額を設置しました。今後、ひと月ごとに作品入れ替え。



前々回のポストに書いた、Depさんのことに関して、なにか助けになれるいい情報はないかと思ってDRD(ホーチミンにある障害者福祉センター)に行ってみましたが、支援を受けるには、ホーチミン市近辺に住んでいることが第一条件とのこと。がっくり。他に何かないかしら。あと、この時、聴覚障害者のTriくんが、刺繍の作品を見せてくれて、似顔絵を描いてくれました。手話はやはりカマウのものとは違っていました。

DRDといえば、先日日本から、障がいをもった方々の介助の仕事をしている彼と、電動車椅子に乗った、彼の利用者さんがホーチミンまでやってきました。3人でDRDを訪ねたら、DRDと日本の障害者センターとの繋がりもみえてきました。案内してくれたLoanさんありがとう。



彼と利用者さんとのホーチミン観光は想像以上に有意義なものでした。健常者でさえ歩いていて困難を感じることの多いカオスな街中を、電動車椅子で動きまわるのは大変でしたがその分興味深い発見が沢山あり、これまでとは全く違った視点を獲得したように思えました。利用者さんとも短時間で距離がぐんと縮まって、また日本に帰った際にお会いできたらなあと思います。本当は名前で書きたいけれど、ひとまずはやめておきます。写真は同じくボランティアの敦子さんと一緒に4人でメコンツアーに行ったときのもの。


ああ、素敵な時間でした。みなさん本当にどうもありがとう。


数日ホーチミン観光を楽しんだあと、彼と利用者さんはホイアンへ、私はハノイへ行き、べトナムにいるボランティア全員が集まり各々の報告を行う、総会というJICAの催しに出席してきました。南部と違って北部は四季 があるので、行った頃はちょうど冬の始まりの時期。人々の服装が寒々としてきていました。あと見かけたのは、遷都1000年のお祭りの名残、クリスマスの準備。ひさしぶりに北部にいる同期のボランティアと会えて、とっても嬉しかったです。これまでのこと、これからのことを考えるいい機会にもなりました。あと、 ハノイの良さを見直す機会にも。

ブログでは触れなかったけれど、カマウ市内で知り合ったストリートチルドレンたちとは、一緒にベンチに腰掛けて肉まんを食べて以来、同じ時間帯に同じ場所に行っても再会できなくなってしまいました。彼らは今どこで何をしているだろう。


さて、夜が明けてきたので今日はこの辺で。