2010年8月10日火曜日

Mưa



 カマウ市内を歩いていたら、道の反対側のカフェで誰かがこちらに向かって手招き。よく見ると、毎朝野菜やら魚やらをつんだ車を押して孤児院のところまで売りにくるおばさんだった。ちょうど雨が強くなってきたこともあって、雨宿りがてらおばさんと暫しおしゃべり。

 おばさんは夜中の2時に起きて、売り物を準備して、朝の4時頃から歩き始め、カマウの街の中心から7、8キロ離れた、今私が住んでいる場所のすぐそばまでやってきているのだという。おばさんの朝食の時間は7時。それまでは特に何も食べない。この辺りに住む人達が朝、市場へ買い物にでるのが5時半から8時頃まで。その時間を逃すと多くの店が売り物を片付け始める。おばさんはその時間をすぎても昼の2時くらいまでそのまま売り歩く。夜は7時には眠るそうだ。魚、肉、野菜、果物など、一通りのものをのせて売り歩くおばさんの存在は、お年寄りや体の不自由な人、毎朝市場にいくことが難しい人にとってはとてもありがたい。私も、よく市場に行きそびれてはお世話になっていた。でもまさか深夜2時から活動してるとは。

 ここ数日、毎晩夜中に激しいスコールが降っている。雨音と風の音で夜中に何度も目を覚ます。今日はめずらしく夜更かしをして今、夜の1時半。ちょうど今、いつものように激しい雨が窓やその下の木々をたたく音が聞こえ始めた。あと30分ほどで、おばさんは目を覚まし、この大雨の中、仕事をはじめるんだ。